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活用法・ワークフロー

ギターコード表 — ボイシング種類別に探せる無料オンラインコード一覧

著者 Masashi Y.

「Cmaj7」と言われたら、いつも同じフォームを押さえていませんか?

オープンコードやバレーコードを覚えた後、多くのギタリストはコードの押さえ方が固定化してしまいます。曲が変わっても、キーが変わっても、手が同じポジションに向かう。結果として、どの曲を弾いても似たようなサウンドになってしまう。

この原因は、テクニックや練習量ではなく、ボイシングの種類を知らないことにあります。


同じコードでも、ボイシングで響きはまったく変わる

試しに、Cmaj7を4つの異なるボイシングで聴き比べてみてください。

オープン

オープン chord diagram×

シェル

シェル chord diagram×××

Drop 2

Drop 2 chord diagram5fr××

Drop 3

Drop 3 chord diagram3fr××
同じCmaj7でも、ボイシングの種類で響きがまったく違う

すべて同じ「Cmaj7」ですが、音の並び方(ボイシング)が違うだけで、サウンドの印象がまったく異なることがわかるはずです。

  • オープン — 開放弦を使った明るく開放的な響き
  • シェル — 3音だけのシンプルで軽い響き。他の楽器と混ざりやすい
  • Drop 2 — 4声がバランスよく広がるジャズの標準的な響き
  • Drop 3 — 弦をひとつ飛ばすことで生まれるオーケストラ的な広がり

つまり、ボイシングの引き出しを増やすことは、同じコード進行から違うサウンドを引き出す力を身につけることです。

この記事で紹介するボイシングはすべて、zelvaのギターコード表で押さえ方・度数表示・サウンドを確認できます。読みながら手元で試してみてください。


ボイシングの種類を知る

ギターのボイシングには、大きく分けて以下のカテゴリがあります。

オープンコード / バレーコード

入門書で最初に覚えるフォーム。開放弦を使うオープンコードと、セーハで移動するバレーコード。弾き語りやバンドで十分に使えますが、これだけだと響きの選択肢が限られます。オープンコードの響きをもっと豊かにしたい方は、装飾テクニックの記事も参考にしてください。

Dm7

Dm7 chord diagram××

G7

G7 chord diagram

Cmaj7

Cmaj7 chord diagram×
II-V-I(オープン / バレーコード)

シェルボイシング

ルート・3度・7度のたった3音で構成されるボイシング。少ない音数なのにコードの性格がしっかり伝わるため、セッションやコンボのバッキングで重宝します。

Dm7

Dm7 chord diagram5fr×××

G7

G7 chord diagram4fr×××

Cmaj7

Cmaj7 chord diagram×××
II-V-I(シェルボイシング)— 3音だけでコード感が出る

3音だけでもII-V-Iのコード感がしっかり出ることが聴き取れるはずです。シェルボイシングは「まず覚えるべきジャズのボイシング」と言われる理由がここにあります。

Drop 2ボイシング

4声のクローズドボイシングから上から2番目の音を1オクターブ下げたもの。ジャズギターで最もよく使われるボイシングタイプです。仕組みや転回形の詳細はDrop2ボイシング入門で解説しています。

Dm7

Dm7 chord diagram5fr××

G7

G7 chord diagram4fr××

Cmaj7

Cmaj7 chord diagram5fr××
II-V-I(Drop 2ボイシング)— 4声のリッチな響き

シェルと比べて、4音の響きがぐっとリッチになることがわかります。4弦〜1弦、5弦〜2弦、6弦〜3弦の3つの弦セットでそれぞれ異なるポジションが存在し、指板全体をカバーできます。

Drop 3ボイシング

上から3番目の音を1オクターブ下げたもの。弦を1本飛ばすため、Drop 2よりも音域が広がり、オーケストラ的な広がりが特徴です。

Dm7

Dm7 chord diagram5fr××

G7

G7 chord diagram4fr××

Cmaj7

Cmaj7 chord diagram3fr××
II-V-I(Drop 3ボイシング)— 弦を飛ばした広がりのある響き

ボイシングの種類別に整理されたコード表

zelvaのギターコード表では、すべてのボイシングがカテゴリ別に分類されています。

一般的なコード表は「Cmaj7の押さえ方」を羅列するだけですが、このツールでは「オープン」「バレー」「シェル」「Drop 2」「Drop 3」とカテゴリごとにまとまっているので、今覚えたい種類だけに集中できます。

対応しているのは7種類のコードタイプ × 12キー:

  • メジャー / マイナー / ドミナント7th / マイナー7th / メジャー7th / ディミニッシュ7th / オーギュメント

すべてのボイシングで、度数や音名の色分け表示をオンにできるため、「この押さえ方のどこがルートで、どこが3度なのか」が一目でわかります。フォームの丸暗記ではなく、構造を理解しながら覚えることができます。

音の再生にも対応しているので、ダイアグラムを見ながら実際の響きを確認できます。


使いたいボイシングだけ集めて印刷する

覚えたいボイシングや、曲で使いたいフォームが見つかったら ★ ボタンでお気に入りに追加。「印刷シート」ボタンからまとめて印刷できます。

例えば、こんな使い方ができます:

  • 「枯葉のII-V-Iで使うDrop 2フォームだけ集めたシート」を印刷して練習
  • 「まず覚えるシェルボイシング一覧」を作って壁に貼る
  • notaveで作ったコード譜と一緒に印刷して、譜面台にセットすれば、押さえ方を確認しながら曲を通して弾ける

コード譜と押さえ方のシートを並べて使うことで、「コード名は読めるけど、どう押さえればいいかわからない」という状態を解消できます。


まとめ

ギターのコードがワンパターンになるのは、練習不足ではなく、ボイシングの種類を知らないことが原因です。シェル・Drop 2・Drop 3と選択肢を広げるだけで、同じコード進行がまったく違うサウンドになります。

zelvaのギターコード表は、ボイシングを種類別に整理し、音で確認し、必要なものだけ印刷できる無料ツールです。

ギターコード表を使ってみる

この記事のインタラクティブ要素は以下のオープンソースライブラリを使用しています:

  • smplr — MIT License, © danigb
  • tonal — MIT License, © danigb